資格が必要
資格の種類
移動介護従事者になるためには資格を取得する必要があります。内容は対象となる障害の種類によって3つに分けられます。それぞれ仕事内容やできることが異なるので、事前に確認した上でどの資格を取得するかを検討してください。
視覚障害のある人が対象の場合
視覚障害のある人を支援するのであれば、「同行援護従業者養成研修」を修了する必要があります。視覚障害とは、視力や視野などに問題があり、見え方が不自由な状態を指します。視覚障害のある人は眼鏡やコンタクトを使用しても視力が不十分です。移動介護従事者として支援する場合は、利用者の外出に付き添い必要に応じて文字の読み書きを代行することになります。
研修は一般過程と応用過程の2つに分かれており、どちらも修了することで資格を取得できます。受講資格はなく誰でも受講可能です。研修期間はトータルで34時間、5日程度で修了できます。受講費用は合計で5万円程度です。詳細については、以下のサイトを参考にしてください。
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知的障害のある人が対象の場合
知的障害のある人を支援するのであれば、「行動援護従業者養成研修」を修了する必要があります。知的障害だけでなく、精神障害も対象です。社会生活への適応能力が低く日常生活に困難が生じている人を支援します。外出先で必要なコミュニケーションを取ることが難しい場合に、移動介護従事者が代わりに対応するなど重要な役割を担います。行動障害を起こさないように予防するなど、安全を確保するために必要な援護も実施するため、臨機応変に対応するスキルが必要です。
こちらの研修も受講資格はありません。研修期間は24時間で、3日~4日程度で修了できます。受講費用は2万円~3万円程度です。詳細については、以下のサイトを参考にしてください。
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全身障害のある人が対象の場合
全身障害のある人を支援する場合は、「全身性障害者ガイドヘルパー研修」を修了する必要があります。全身障害とは、全身に渡って障害を抱えており、日常生活が困難な状態を指します。常に車椅子を使用しているケースがほとんどで、1人で外出をすることができません。そのため、移動介護従事者が車椅子を押して移動をサポートしつつ、外出先での排せつ介助などを行います。
研修の受講資格は地域によって異なります。誰でも受講可能な場合もありますが、地域によっては先に介護福祉士実務者研修の取得が求められるケースもあります。研修期間は16時間で、3日程度で修了できます。受講費用は4万円~4万5,000円程度です。詳細については、以下のサイトを参考にしてください。
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